皆さんはブラックホールには種類があることをご存知ですか?
大きく4種類に分けることができます。
今回はそんなブラックホールの種類について分かりやすくご紹介します。
目次
ブラックホールの種類は物理量によって分けられる!
ブラックホールは物理量という観点から4種類に分けられます。
物理量とは「物理学的な量」つまり長さ、質量、時間、エネルギーなどのことです。
宇宙中のあらゆる天体はこのような物理量をたくさんもっているのですが、ブラックホールは珍しいことに最大3種類の物理量しかもっていないんです。
その3種類は「質量」「角運動量」「電荷」です。
ブラックホールがこの3つの物理量しかもっていないことを「ブラックホールに毛が三本」と言います。
質量は皆さんも知っているはずです。。質量の単位はkgです。体重はkgで測りますよね。
角運動量は「物体が回転する能力」を表していて、回転していれば角運動量をもつということができます。
ちなみにどのような天体も質量と角運動量をもっています。
電荷は電気の量のことで、プラスとマイナスがあります。
この3つの物理量をいくつもっているかでブラックホールの種類が4つに分けられるのですね。

ブラックホールの種類は4種類!
ブラックホールには 1:シュバルツシルト・ブラックホール 2:カー・ブラックホール 3:ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール 4:カー・ニューマン・ブラックホール の4種類があります。
理論的には4種類存在しますが、実際に宇宙にあるブラックホールは 1:シュバルツシルト・ブラックホール 2:カー・ブラックホール の2つだけです。
1:シュバルツシルト・ブラックホール
シュバルツシルト・ブラックホールは3種類の物理量のうち「質量」のみをもつブラックホールです。
2:カー・ブラックホール
カー・ブラックホールは「質量」と「角運動量」をもつブラックホールです。
角運動量をもつということは自転しているということです。
3:ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール
ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホールは「質量」と「電荷」をもつブラックホールです。
4:カー・ニューマン・ブラックホール
カー・ニューマン・ブラックホールは「質量」と「角運動量」と「電荷」、つまり3種類全ての物理量をもつブラックホールです。
宇宙に存在しているブラックホールは 1:シュバルツシルト・ブラックホール 2:カー・ブラックホール の2つだけだということは電荷をもっているブラックホールは存在しないということです。
理由も説明しておくと、もしブラックホールがプラスの電荷をもっていたとしたらすぐにマイナスの電荷を引き寄せて中性になると考えられているからです。
まあ理論上の話ですので電荷をもつブラックホールもこれから見つかっていくかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回はブラックホールの種類についてご紹介しました。
電荷をもつブラックホールは宇宙には存在しないのですね。
これからさらに研究が進んでいけば 、ここでご紹介した以外のブラックホールが発見されるかもしれませんね。
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