恒星史上最高のエネルギーを誇るLBV 1806-20とはどのような恒星なのか?

皆さんは恒星の中で最大のエネルギーを放出しているとされるLBV 1806-20 について知っていますか?

見つかっている恒星の中で頭一つ飛び抜けて大きいエネルギーを放出しているんです。

今回はそんなLBV 1806-20 についてご紹介していこうと思います。

最高エネルギーを有するLBV 1806-20ってどんな恒星?

LBV 1806-20 という恒星はいて座の方向にある青色超巨星です。

いて座は銀河系の中心がある方向に存在する星座です。

青色超巨星は「恒星の中で最大の質量をもつR136a1」を紹介した時に話しましたが、表面温度や核が、通常の「赤色超巨星」よりも高いために青白く輝いて見える恒星の仲間のことですね。

青色超巨星リゲルの想像図(Wikipedia参照)

恒星の種類については別の記事にしてあるので是非見てみて下さいね。

リンク、恒星の種類

距離は地球から45000光年離れています。

LBV 1806-20は先ほど話した通り銀河系の中心方向に位置している恒星で、太陽から銀河系の中心までの距離は28000光年ほどであることを考えると、LBV 1806-20は銀河系の中心よりも向こう側に位置しているようですね。

またLBV 1806-20 は200万年歳という年齢で、これは恒星にしては若い年齢です。

これは太陽の年齢が46億歳であることを考えると相当若いことが分かるのではないでしょうか。

しかも太陽は主系列星ですからね。

LBV 1806-20 は巨星ですから恒星の一生の順番を考えると巨星は主系列星の後にできるはずですが、これを踏まえると主系列星の太陽よりも巨星のLBV 1806-20 が年齢が若いのには少し不思議な気がしますね。

 

恒星の一生をわかりやすく解説!ブラックホールはどうやって生まれる?太陽は今どの段階?など全て丸分かり!

 

ちなみに恒星は軽いほど長生きをし、重いほど早く寿命を終えるようです。

 

エネルギー放出量は太陽の4000万倍!

一般的に恒星のエネルギーを表す時には「光度」という数値を用います。

光度は「天体が単位時間あたりに放出するエネルギー」のことを指しますから、光度が大きければ恒星の放出するエネルギーは大きくなると考えることができます。

驚くべきなのはLBV 1806-20 の光度は、太陽の光度の4000万倍という破格のエネルギー放出量であることです。

2番目に光度が大きい「ピストル星」という恒星ですら太陽の光度の650万倍ですから(それでも相当だと思うが)LBV 1806-20は他の恒星の1桁上をいく恒星なのだということがわかりますね。

 

また太陽の光度は3.8×10の26乗Jなんですが、LBV 1806-20 の光度はその4000万倍なので約1.5×10の34乗Jですよね(計算してみると分かりますよ)。

そしてこれはなんと、1年間に太陽から放出されるエネルギー1.2×10の34乗Jを上回るエネルギーなんです。

光度は「天体が単位時間あたりに放出するエネルギー」言い換えると「天体が1秒間に放出するエネルギー」ですから、太陽が1年かかって放出するエネルギーをLBV 1806-20は1秒足らずで生み出していることになります。

そう考えると「LBV 1806-20 すげー」ってなりますよね笑。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は恒星史上最高エネルギーを有するLBV 1806-20 についてご紹介しました。

宇宙には想像ができないほど大規模な活動をしている天体があるんですね・・・

また今後LBV 1806-20 よりも大規模なエネルギーを放出している恒星が発見されるかもしれません。その時はその恒星についてご紹介するので楽しみにしていてください!

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